« サマーカット | トップページ | Hedwig and The Angry Inch »

チンチリレン

koma00 昨日(11日)の夜は、久しぶりにお稽古でチンチリレンを弾きまくり。帰宅したら、午前様。

チンチリレンとは長唄の代表的な合方(あいかた=唄のない間奏部分)のひとつで、「京鹿子娘道成寺」の聴かせどころとして有名な早弾きの楽曲パーツ。歌舞伎の同演目では、桜柄の裃(かみしも)をつけた長唄囃子連中が舞台後方に設置された台の上にずらりと並んで演奏する。場面がちょうど転換する部分にチンチリレンの合方が入り、その情感豊かなメロディと三味線方の早弾きのテクニックに会場は拍手喝采、盛り上がる。

三味線の音は、すべて口三味線(くちじゃみせん)で表現できる。音の高低は曲によって異なるが、チン・トン・シャンといえば、3の糸(チン)→2の糸(トン)→1・2の糸を2本同時に(シャン)弾くという意味になる。ひとつひとつの音の長さと弾くテクニックもこれでわかる。チン・チリ・レンなら、3の糸をひとさし指で押さえて弾く(チン)→3の糸の同じ音を押さえたまま薬指ではじいて音を出す(チリ)→3の糸の人さし指ではじいて音を出す(レン)といった具合だ。

チンチリレンのフレーズが基調となり、テンポを上げてノッていくのがこの合方。調子(調弦のこと)は三下り(さんさがり)で、華やかさと物憂い感じが入り混じる、いわゆる「キャッチーなメロディ」だ。ロックでいうところの非常に印象的なギターリフ。リードとサブのテクニカルな掛け合いがサイコー! ギター好きにはこの間奏がた・ま・ら・な・い!!…というカンジだろうか(笑)。こう書いて軽く眩暈がしたが、かつて「ミュージックライフ」をバイブルとして洋楽ハードロックを聴いていた私としては、ほろ苦く懐かしい煽り文句である。

シビアな勘所(かんどころ=左手で糸を押さえて音の高低を決める位置)と、素早く正確な撥さばきが要求されるため、チンチリレンの難易度は高い。そのため、練習曲としては格好の題材なのだ。同門の仲間でチンチリレンを合奏する自主連があり、昨晩は久しぶりにその会に参加させてもらった。私もようやく替手(かえて、かえで=高音部分のアレンジパート)になじんできたが、部分部分でコケまくり。コケるとは、テンポがはずれてしまうこと。勘所もあやしいし、まだまだ「弾ける」とはいえない。精進あるのみ~。

photo/糸をのせる駒。高さによって、音の大小や響き、撥の当たり方などが微妙に変わる。これはお稽古用に使っている舎利(鯨の骨)の駒。

|

« サマーカット | トップページ | Hedwig and The Angry Inch »

「長唄」カテゴリの記事

コメント

チンチリレンは、なかなか難しいですよね。
うまく弾けなくても、弾いていると、とても楽しいです。
これって、へたの横好き。(^^;)
替手、上調子、もチャレンジしてみたいです。
こちらも、なかなか、むずかしくて。

投稿: くり | 2005.07.13 01:43

>くりさん
どーもです。チンチリレンの掛け合いは楽しいですよね。集中しないとすぐにコケちゃいますが。
人数がそろうと6~7回連続で合奏×5クール以上やるときもあって、右腕がパンパンに。音をきちんと粒立てて弾くのが難しいですね~。

投稿: yu-chika | 2005.07.13 03:02

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/113332/4935521

この記事へのトラックバック一覧です: チンチリレン:

« サマーカット | トップページ | Hedwig and The Angry Inch »