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調子

Tyousibueゴールデンウイーク突入。しかし、毎年のことながら2日までは普通に忙しく、後半の数日間も取材や撮影はないものの、連休明けに入稿の仕事(要するに「宿題」!)のために、完全に休みというわけにはいかない。お稽古もあるし…。

連休後半は、三味線もちゃんと練習しなくては。舞台まで40日を切ってしまった。やばいっす。

というわけで、今日はいつもより高めの五本(C♯)に調子を合わせて弾いてみた。和楽器は、唄い手の声の高さに合わせて調弦を変えていく。三味線では調弦とはいわず、「調子を合わせる」というのが一般的な表現だ。一の糸(低音)の音を基本に合わせ、一の糸の高さによって一本、二本…と、調子を「本」で表わす。一本=A(ドレミの「ラ」)。稽古では三本(B)か四本(C)に合わせることが多いかな。

もっとも基本となる「本調子」の調弦をドレミでいえば、三の糸:二の糸:一の糸=シ:ミ:シとなる。三の糸と一の糸は1オクターブ。四本の調子の場合、低いシは絶対音階ではC(ドレミの「ド」)なので、実際にはシ:ミ:シではない。しかし、ドレミ音階に直したものを数字で表記する青柳や研精会の譜本では、一の糸がどの高さでも、「本調子」は低いシ(・7):ミ(3):シ(7)である。

洋楽に長く親しんでいて完璧な絶対音感のある人は、C=「シ」というのが気持ち悪いと思うはず。相対音の三味線の譜を絶対音で表現するのは難しい。

ちなみに、うちの一門ではポジションを「いろは」で記した独自の譜本を使っている。東京芸大出身の師匠は「いろは」も研精会の譜も自在に扱えるため、ドレミが少しはわかる私は長唄界で一般的な研精会の譜で教えてもらってきた。名取になってから「いろは」を習ったというのもヘンなのだけど、相対的な音でもドレミで記譜されているほうがメロディとして覚えやすいし、ポジション譜は音がわかりづらいから苦手だ。ポジションを数字にした文化譜(赤譜)もあるが、私はその本で弾いたことがない。

五本の調子に、先日、購入した象牙の三分五厘の駒。舞台用に思い切って象牙を買いました~。さすがに調子も駒も高いと、糸がピキピキに張っている。すごく反発するので、撥さばきが厳しい。本番までに慣れるかなぁ。

photo/長年使っている調子笛。ところどころにある傷は、愛犬まいっちが幼少時にかじった部分。電子式調弦グッズも各種あるが、とりあえずは超アナログな笛で充分だ。

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コメント

おお、舞台がんばってくださいね。
舎利駒ですが、高さのあるのを買ってみました。
こっちの方が、弾きやすい気がします。

投稿: くり | 2006.05.07 12:30

>くりさん
こんにちは。ゴールデンウイークはいかがでしたか。
舞台のタイムスケジュール、出ました。
私は朝イチ(10:45~)の合同御祝儀と、
自分の演目(18:15ぐらい?)に。
空き時間が長すぎ…(ToT)
全部で39番もあるので、ほとんどの曲を抜き差しして縮めてます。それでも、終演は21:00予定。長い1日になりそう。はぁぁ。

投稿: yu-chika | 2006.05.08 23:00

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