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春雨

春雨
 1)春降る雨。特に若芽の出る頃、静かに降る細かい雨。 季語:春 。万葉集17「赤裳の裾の春雨ににほひひづちて」
 2)(その形状から名づけた) 緑豆(リョクトウ)またはジャガイモ・サツマイモの澱粉から作った透明・線状の食品。とうめん。
 3)うた沢・端唄の一。二上りで、最も流行した曲の一。
(by 広辞苑)

「はるさめ」と読むと食べ物をまず思い浮かべてしまうけれど、「しゅんう」と発音すれば、うん、文学的。今日の雨は風も雷も伴って静かな雨ではなかった。春雨というよりは春の嵐というべきか。

端唄の「春雨」は、男女の仲を鶯と梅にたとえた粋な曲。唄と三味線で艶(つや)を表現するのはとても難しい。小唄や端唄は長唄のように唄ってはいけないんだと、小唄の唄い手でもある盆栽のK先生がいつも言っている。

K先生によれば、長唄は格好いいがその名の通り長くて、気が張るとか。確かに。長唄は長いです。30分以上かかる曲も少なくないし、お稽古でも正座が未だにツラいっす。

歌舞伎の下座音楽として発展した長唄は、芝居や舞踊のために作られた楽曲が多い。お囃子を入れて華やかに演奏する舞台には伝統的な様式美がある。それがクラシックならではの魅力だと思うが、格式ばっているため、とくに演奏会でやるような大作ばかりだと聴くほうも肩が凝るかも。

朗々と唄うのでなく、情感を込めて粋に唄う。「春雨」もそのように唄い、三味線も粋に添えるものなのだろう。長唄にも「宵や待ち」「黒髪」など艶っぽい小品がたくさんあるが、それらはとても短いし(「宵や待ち」2分、「黒髪」4分)、三味線のテクニックとしては簡単なものが多い。しかし、「艶ヲモチテ」「シットリト」演奏しろ、などと譜本に書かれていたりして、なかなか奥が深く、難しい曲ばかりだ。

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