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「若冲と江戸絵画」展

Jakuchu26日、お稽古の前に東京国立博物館へ。若冲を観に行く。

最終日前日、しかも土曜日ということですごい混雑を予想していたものの、現地に着いた1時半ごろの時点では、待つこともなくすんなり入場。中に入るとやはり人は多かったが、平日昼間の北斎展(⇒昨年11月の記事)よりもマシ。さほどストレスを感じることもなく、自分のペースでじっくりと絵を観ることができた。博物館を出るときは、30分待ちになっていたけれど。

伊藤若冲の絵は、パワフルでおもしろい。構図がとにかくしゃれていて、近代的なグラフィックアートのようでもある。観ていて本当に飽きない。彼が描く動物や植物には、グロテスクという表現がぴったりなほど強いデフォルメがされているものがある。リアルを通り越したグロい誇張が滑稽さやかわいらしさを伴なって、あの、思わずニヤリとしてしまう独特の表現につながっているのだと思う。今回の展示で「エキセントリック」という構成タイトルが使われていたが、まさにそれ。200年も前の絵なのに、今でも充分エキセントリック。江戸時代の人々は、彼の絵を観てどう感じたのだろう。

一番の人気は「鳥獣花木図屏風」かな。象や虎などたくさんの動物と植物が86000もの升目で描かれたモザイク画。この展示の前は人だかりがすごくて、なかなか絵の近くに行けなかった。最前列でも、升目の細部までは見えず。拡大鏡で間近に見ないと、あの細かい表現はなかなかわからない。拡大された印刷物で、その片鱗をあらためて味わう。

この展示はアメリカのプライスコレクションで、若冲マニアのジョー・プライス&エツコ・プライス夫妻が集めたもの。若冲の絵は思ったより少なかったが(私が一番好きな仔犬の絵はここにはなかった。残念!)、ほかの画家達の絵や屏風がたくさん出品されていて、圧巻。とくに、長沢芦雪、酒井抱一、鈴木其一らの絵が印象的。会場を暗くして、絵に当てる光を変化させながらの屏風の展示がきれいだ。金銀の塗りの豪華さ、変わる灯りの中で浮かぶディテールなど、ふだん観られない部分が浮かび上がり、とても興味深かった。

東京の展示は明日(27日)まで。9月23日~11月5日京都国立博物館。その後、福岡(大宰府市)、名古屋へ。また観たいなぁ。
プライスコレクション 「若冲と江戸絵画」展 公式サイトはコチラ

photo/会場で購入した、伊藤若冲筆「鶴図屏風」のポストカード。折り目がついていて、ミニ屏風として飾ることができる。

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