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ちりとてちん

Chiri_tote_chinNHKの連続テレビ小説「ちりとてちん」にハマっている。朝のテレビはNHKをつけっぱなしにしていることが多く、最近の朝ドラ(今は“朝の”という名称は使われてないよーですが)は、なんとなく見ているという感じ。なんとなく、というのはおもしろくないドラマもあったから。とくに前作とかね…。

「ちりとてちん」は10月の第1週初日を見て、なんかテンポが速くて落ち着かないドラマやなぁ、と思った。でも、子役の女の子がかわいくて、ほかの役者さんもみな演技がうまく、そのドタバタぶりがすごく楽しくて。小浜と大阪という舞台も、ツボにハマりすぎ。東京に引っ越してもうずいぶん経つけど、私は大阪で生まれ育った身。あの橋は昔、アイツと歩いたな~とか、小浜は中学のときの臨海学校で2kmの遠泳をした記憶が鮮烈で、ああ、泳ぎだけは得意だったなぁ~とか、いろいろと感慨にふけったり。

このドラマでは上方落語の世界がおもしろおかしく描かれているが、私は落語より漫才のほうが好きだったし(やっさんLOVE。やすきよが漫才キングだといまだに思ってる)、落語については、そういえば松鶴さん、枝雀さんの落語がおもしろかったなぁという程度の認識しかなかった。大阪にいたころ、何人かの落語家さんにもお会いしているのだけどね…。江戸の落語も「笑点」をたまに見るという程度。「笑点」は寄席の雰囲気を楽しむバラエティ番組だし、落語を鑑賞するという下地は私にはない。

ところが昨年、上方落語関連のオシゴト([*]後述)をさせていただき、落語を聴いたり、関連本を読んだり、ゆかりの場所を訪ねたりして、落語っていいかもと思うようになった。落語は江戸より上方のほうがなじみやすい。そう思うのは、私が大阪出身だからだろう。

上方落語にははめもの(お囃子)がつく。さまざまな楽曲や祭りの音色などが使われるが、私が続けている長唄もまた、歌舞伎だけでなく上方落語の下座としても重用されている古典芸能のひとつ。名曲の合方をちょこっと弾けば、それが出囃子の三味線になるのだ。芝居や落語の中の三味線は演じ手に合わせた、まさにライブのBGM。

歌舞伎の下座の三味線を少しだけさらったことがあるが、三味線の超絶テクニックよりも、間(ま)や一音一音の響きをうまく表現できることが大切。長い曲をフルにやる演奏会の仕様とはまた異なる、独特のライブ感とアドリブのテクニックが求められるのだ。もちろん、基本的な技術がないときれいな音は出せないわけで、ひよっこの私にはまだまだ難しく。落語の下座は経験したことがないけれど、いつかぜひやってみたいと思っている。

ドラマのタイトル「ちりとてちん」は落語の演目の名前にちなんだもの。また、NHKの公式HPには「三味線のメロディを擬音化した言葉」とあるが、これは口三味線(くちじゃみせん)のことやね。主人公の喜代美が高校の文化祭のために三味線を小梅おばあちゃんから教わったとき、最初に「ちりとてちん」を習っていた。ち(3の糸)、り(3の糸ハジキ)、と(1の糸)、て(2の糸)、ちん(3の糸)。まず口三味線で覚えろ!といまだに師匠から注意されまくりの私にとって、ドラマのお稽古もすごく勉強になったよ。

今朝、BS2のまとめ放送を見て、涙なみだ。討ち入りに内蔵助が間に合った。徒然亭一門、再始動! 相変わらず展開が急すぎるような気もするが、今日の回は本当によかった。草々、四草、草原、小草若、そして草若師匠。じつは、ヒロインよりも一門のヒーローたちの動向のほうが気になって、気になって。濃厚なこのドラマ、親子、兄弟、師弟の群像劇として見るとおもしろい。今後も楽しみだ~。

[*]DVD「落語笑笑散歩」 ⇒amazonでこんな感じです!
第4巻「お笑い浪花見物」、第5巻「京都そぞろ歩き風流」、第6巻「お伊勢まいり 喜六清八珍道中」の構成を書かせていただきました。ロケは昨年夏~秋で、繁昌亭オープンの頃まで。京都編に「ちりとてちん」で徒然亭草原を演じる桂吉弥さんが登場!(私は収録時に現地へ行けず、お会いできないままでした。残念)

photo/紅木のMy三味線。今、修理中~。

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